『走る』を難しくしない。

陸上競技の世界ではスプリントとジョギングは別物と言われることが多いです。
果たしてそうなのでしょうか?
私も昔は別物だと思っていました。
しかし度重なる故障を経験し、その度学ぶことを続けてきました。
行き着いた答えは『走るという動作の根本は同じである』ということです。
『走る』という行為は非常にシンプルな動作です。
スプリントもジョギングも走るという行為は同じ。
違うとすればリズムや動作のサイズ感なだけです。
無数の情報が手に入る時代だからこそシンプルで正確な知識と技術は重要になってきます。
サッカーなどの他スポーツでも走りは同じ?
結論から言わせていただくと違うところはあるが根本は同じだと私は考えております。
陸上の世界では『弾む走り』が良い走りとされていますし私も同様の考えです。
ではサッカーや他スポーツと何が違うのでしょうか。
それは弾むか弾まないかの違いです。
厳密に言えばサッカーでは弾んでる余裕がないと言っても良いかもしれません。
陸上と違い横の動きや相手に合わせて対応をしなければならないサッカーにおいては弾む動作は余計なものになりかねません。
しかし、走りの根本は同じです。
よく他スポーツに見られる腰の引けた走り、地面を蹴り上げてしまう走りをする人は、その根本さえ理解してしまえは誰でも今の自分より確実に速くなれます。

『出来ないことを出来るように』

陸上にしても、他スポーツにしてもそのスポーツの現場で行われる定番なトレーニングがあります。
基礎から始まり難易度が高いトレーニングもあります。
ですが同じことをしていても出来る人と出来ない人がいます。
それらが出来ないのは例えば『筋力』や『柔軟性』に原因があるとされることがあります。
確かに技術を獲得することやパフォーマンスをあげるためのは筋力や柔軟性は必要です。
ですが、出来ない原因は本当に筋力や柔軟性なのでしょうか?
いえ、それらが足りないことによって出来ないになってる人もいるのは理解しています。
私がここで伝えたいことはできない原因を筋力や柔軟性だけで片付けてしまうことの弊害です。
これは説明するときに私がよく使う例なのですが、陸上経験が浅い小学生がクラウチングスタートの構えを安定してとれるのに対し、陸上部の高校生がクラウチングスタートの構えで腕がプルプルしてしまい全く安定しないというのを実際に私は何度か見た経験があります。
つまり出来ない理由はもっと別なところにあり、それは現場では